【協会・フットサル・インクルーシブ 小学生】聴覚障がい者スポーツをもっと知ろう 

浦安市サッカー協会では、日の出小学校わくわくひろばの夏の体験イベントのひとつとして、8月1日、火曜日、同小学校体育館において、「聴覚障がい者スポーツをもっと知ろう」体験会を開催しました。

ご協力いただいたのは、バルドラール浦安デフィオ。

障がいの有無や種類を問わず活動できるインクルーシブ型フットサルのチームです。

通常は千葉県フットサル3部リーグに所属、今回の体験会には、監督兼選手の泉洋史さんに来ていただきました。

https://www.bardral-urayasu.com/defio/

わくわくひろばは、浦安市が実施している放課後異学年交流事業で、小学校の空き教室や体育館・校庭を使って、異なる学年の子どもたちが、自由に工作や読書、ボール遊びなどをすることができます。

今回はわくわくひろばに参加している、日の出小学校の児童を対象に、夏の体験イベントのひとつとして開催しました。

1年生から6年生までの男女、14人が参加してくれました。

泉さん、浦安市サッカー協会のサポートメンバー2名、合計17人で、聴覚障がい者スポーツを体験します。

まずはアイスブレイク。

泉さんの自己紹介、バルドラール浦安デフィオの活動についてビデオをみてもらいました。

泉さんは、普段デフィオの選手と接するときと同じように、発語はせず、手話、ジェスチャー、ホワイトボードに文字を書いて、子どもたちとコミュニケーションします。

デフィオが行っている、2人ペアストレッチをやって、サイレント色鬼がスタートしました。

子どもたちが来ているビブスと同じ色のビブスを、泉さんが上に挙げたら、その色のビブスを来ている人がおにになります。

ビブスの色が替わる時は声を出さず、上に挙げてビブスを振ります。

そのため、走ってくる相手と泉さんの両方をみながら、鬼ごっこをしました。

体育館いっぱい使って、みんなで楽しみました。

身体もあったまってきたので、体験プログラムに入ります。

まずはサイレントアピールシュート。

声を出さずにパスを要求して、ボールを受けたらシュートします。

ボールをもらえなかったプレーヤーはディフェンスをします。

声を出さないコミュニケーションはどんなものがあるのか、どうしたらサーバーに気づいてもらえるか、みんないろいろな工夫をしていました、

続いてサイレント試合、声を出さずに試合をします。

14人を3チームに分けると、1チーム3.5人になりますが、どうしましょうか。

子どもたちから良い意見がでました、浦安市サッカー協会のサポートメンバー2名を入れると16人になって、1チーム4人づつになる。

この意見もサイレントで、ホワイトボードに書いてくれました。

ちょっとだけ作戦会議をして、試合がスタート。

サイレントアピールシュートの体験も思い出しながら、静かに、とても熱いゲームを行いました。

サイレント試合に続いて、最後のプログラムは、声出しあり試合です。

子どもたちにとっては、サイレントの状態はストレスがかかるため、最後はフリ―の状態にして自由にプレーしてもらい、声を出せること、その声を聴くことができない、聴こえにくい人と一緒にプレーするにはどうすればよいか、気付きを促します。

ここでちょっとサプライズ。

これまでサイレントだった泉さんが、初めて声を出しました。

子どもたちがびっくり、騙された―と言っている子もいましたが、泉さんが普段しているコミュニケーションを知ってもらうため、あえてそういう風にしました。

声出しあり試合をたっぷり楽しんでから、最後のパートは振り返りです。

おなじチームのみんなで、今日気付いたこと、楽しかったこと、もっと挑戦できそうなことを、ホワイトボードに書いてもらい、発表します。

どんな意見がでてもそれでOK、突っ込んだり否定をせず、みんながそれぞれの考え方、感じ方を、そのまま共有しました。

たのしかった体験会も終了に近付きました。

泉さんにみんなで挨拶をしておしまい。

泉さんからコメントです。

わくわくひろば「聴覚障がい者スポーツをもっと知ろう」にご参加頂きありがとうございました。

初めての活動内容を、参加した児童の皆さん、浦安市サッカー協会、わくわくひろばの皆さんとともに作っていく時間は、私自身とても勉強になる貴重な機会となりました。

音声がない状態でどうフットサルをプレイするか?どうコミュニケーションを取るか?戸惑いもありながらも、楽しく元気に生徒の皆さんが参加してくれた事に感謝です。

後半には、大人が入らずとも生徒の皆さんが自分達で工夫して活動を進める姿が見られました。

「違い」「多様性」に触れた時に受け入れ、新たな発見を楽しんだり工夫したりしていくマインドを少しでも体感して頂けていたら幸いです。
今回は貴重な機会をありがとうございました!

浦安市サッカー協会では、このような体験会を随時開催していきます。

学校からの依頼、自治会からの依頼、そのほか活動されているクラブや団体からの依頼、どのようにも対応いたします。

私たちの約束の実現に向けて、サッカーを愛するどのような方も、みんな一緒になって、サッカーやスポーツを楽しむことが出来る。

バルドラール浦安を始めとする、パートナーのみなさんの力もお借りして、取り組んで行きます。

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